胆石症

病気の詳細解説に関しては、こちら(胆石症 - 02. 肝胆道疾患 - MSDマニュアル プロフェッショナル版 (msdmanuals.com))のページがお勧めですのでご参照ください。

 

Dr.Yusukeの【たかが胆石、されど胆石】

 

 私は消化器外科医として、数多くの胆石患者さんを手術してきました。その経験から胆石の実際について、書かせていただきます。

 

 人間ドックなどで、胆石と指摘される方は多くいるのではないでしょうか?でも痛みもなく、特に病院にもいかず経過観察している人もたくさんいられると思います。

 しかし、よくよく話を聞いてみると、胆石持ちの方でたまに胃もたれや胃痛がありますとおっしゃる方がいます。。。ちょっと待ってください。実はその胃痛が胆石からくる痛みかもしれません!

また、胃痛があり、内視鏡をしたけど胃はきれいですと言われたことある方いませんか?

 

 腹痛あるあるなのですが、胆石による痛みを胃痛と間違えられることがあります。それは胆嚢のある部位が胃に近いことや、一般の方は胆嚢の部位や症状などについてよく知らなかったりするためだと思われます。

 

 また、胆石は色々な形状をとり、個数も人によってまちまちです。よく聞かれるのは、胆石が小さいから大丈夫ですか?数が少ないから大丈夫ですか?という質問です。この質問対しての答えはノーです。

 胆石症において、最も大事なポイントは症状があるかどうかになります。

 

 つまり、胆石のある方が重症化しないようにするためには、少しみぞおちのあたりが痛いと思った際に、すぐに相談できて、胆嚢の評価に優秀な超音波検査をしてもらえることです。そして、胆石が原因である腹痛と分かった際には、手術可能な医療機関への早急に紹介できることが重要となります。

 

 私は聴診器代わりのように超音波を使用するため、胆石を疑えば、診察室ですぐに確認できます。またご希望があれば、私自身が執刀医となり東京逓信病院で手術を行うこと可能です。

 もし、胆石で心配な方がいましたら、いつでもご相談いただければ幸いです。

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参考:日本胆道学会ホームページ