HPVワクチン

 ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸癌の原因の大きな一因であり、性的接触のある女性であれば、50%以上が生涯で一度は感染するとされています。日本ではワクチン接種が出遅れていて、多くの海外では子宮頸癌の罹患率が軽減している中、日本はまだ増加傾向になります。しかし、令和4年4月に定期接種になり、現在はHPVワクチン接種が積極的推奨となっています。

 

 HPVには多くの種類(型)がありますが、その中でも子宮頸癌を起こしやすい種類に対して、ワクチンが開発されています。

 現在日本で使用できるワクチンは2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類になります。

 

 それぞれのHPVワクチンについて

  • 2価ワクチン(サーバリックス)

 子宮頸癌の原因の50-70%を防ぎます。接種は3回。

 

  • 4価ワクチン(ガーダシル)

 子宮頸癌の原因の50-70%を防ぎます。接種は3回。現在、唯一、男子のHPVワクチンとして承認されている。任意ワクチンではありますが、千代田区は助成があります。

 

  • 9価ワクチン(シルガード9)

 子宮頸癌の原因の80-90%を防ぎます。接種は15歳未満であれば2回接種、15歳以上であれば3回接種を推奨されています。令和54月から公費でうけられるようになったため、現在ではHPVワクチンの接種をされる方はこのワクチンを推奨しています。また、標準的な接種タイミングは中学1年生とされています。