認知行動療法資料

認知のゆがみ(「アーロンTベックら」より引用)
1.全てか無か 思考
  何事も0点か100点の採点基準しか持たない考え方
2.一般化のしすぎ(過度の一般化)
  一回起こったことが何度も続くように感じてしまうこと
3.心のフィルター(選択的抽出)
  良いことを無視して、悪いことのみ残してしまう見方
4.マイナス化思考(ポジティブな側面の否認)
  良いことまで悪く考えてしまう悪質な認知のゆがみ
5.結論の飛躍(独断的推論)
  人の心の読み過ぎや先読みのし過ぎ
6.拡大解釈と過小評価(誇大視と極微視)
  悪いことを大きく、良いことを小さくみてしまうこと
7.感情的決めつけ(感情的論法)
  単に自分が感じているだけなのに証拠があるように確信してしまう
8.すべき思考(「すべし」表現)
  わざわざ過度なプレッシャーを与えてしまう
9.レッテル貼りと誤ったレッテル貼り)
  一事が万事的な発想。物事を1つの側面のみでとらえてしまう思い込み
10.個人化(自己関係づけ)
  自分に無関係なことまで自分の責任のように関連付けをしてしまう
ninchimodel.png私たちが、いろいろな状況に遭遇し、考え感じ決断し行動する時には上図のようなパターンになっています。
認知心理学的感情制御においては、この自動思考のうち自分を無為に苦しめる自動思考を「認知のゆがみ」と捉えて、そこを補正することにより感情を整えようとすることが主眼となっています。