帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹ウイルスとはいわゆる水疱瘡のウイルスであり、日本人の成人は90%以上が体内の神経に沿って潜んでいるウイルスです。

帯状疱疹とはそのウイルスが何かをきっかけに、活性化することで発症する病気になります。この病気が発症すると神経に沿って、皮疹が出現します。発症する部位によっては、重度な合併症(失明など)を引き起こすことや、ウイルスの活性が治まったとしても、神経にダメージを残し、帯状疱疹後神経痛という後遺症を引き起こすことも多いです。

 

そして、今までのデータから高齢者になり、免疫力が低下することで帯状疱疹の発生が増ええることがわかってきました。そのため、日本では2016年よりワクチン接種が行われるようになってきました。当時は生ワクチンの1種類だけでありましたが、2020年より不活化ワクチンも販売され、現在は2種類のワクチンが存在します。

 

それぞれの帯状疱疹ワクチンの特徴について

  • 生ワクチン(ビケン)

 接種回数は1回、不活化ワクチンと比較すると安価、副反応は軽度

 効果の維持に関しては、5年から10年程度と言われ、不活化ワクチンと比べると効果が低い

 

  • 不活化ワクチン(シングリックス)

 接種回数は2回、比較的高価である、副反応は強い

 効果の維持に関しては、10年を超えても効果が維持できていると言われ、また発症予防や神経痛予防も高い。

 

 

どちらもメリット・デメリットありますが、帯状疱疹にかかると治療が必要であったり、場合によっては入院治療が必要となることもあります。さらに大きな合併症や後遺症を残すこともあることから、少しでも予防効果の高いワクチンをお勧めしています。