睡眠時無呼吸症候群外来

【簡易SAS検査】

 当クリニックでも睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)の簡易検査を保険診療で依頼することが可能となりました。

 SASがなぜ起きるのか、どんな症状を引き起こすのか、治療が必要な理由について簡単に説明させていただきます。

 SASの多くは睡眠中に上気道が閉塞することによって引き起こされます。その結果、呼吸が止まり、一時的に体中の酸素低下が起きます。症状としてほぼ必発なのが「いびき」になります。また、SASがあると良質な睡眠が妨げられ、結果として「日中の眠気」の症状が出現します。

 そして、何よりも治療が必要な理由として、SASがあることで『心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めること』がわかっています。実は薬物抵抗性の高血圧の原因としても挙げられます。

 当クリニックは帝人と連携し、SASの簡易検査をご自宅で行うことが可能です。検査依頼後に配送された機械をつけて一日就寝していただき、その機械を返送していただけば、検査結果が当クリニックに届きます。

 いびきを指摘されていて、日中眠気が気になるような方は是非ともご相談ください。

 

 

【CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法】

 簡易SAS検査でAHI(Apnea- Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数)が20回以上40回未満であった方は、専門施設の総合病院などで精密検査であるPSG(Polysomnography)検査を行っていただくよう推奨しています。

 また、簡易SAS検査でAHIが40回以上、またはPSG検査でAHIが20回以上であった方はCPAP療法の適応となります。

 CPAP療法とは機械を使用することで、マスクを介し気道内に陽圧をかけ、気道の閉塞を防ぐことにより、無呼吸を抑制する療法です。

 当クリニックでは帝人の機械を導入し、CPAP療法の導入・継続が可能となっています。