娘の中学受験を終えて
※今回は医学と関係ない私的な内容です 2025年2月1日から2月4日は長女の中学受験という、長く短い4日間を過ごした。 こんなにも勉強させられる4日間になるとは想定していなかった。 結果から言うと、第一志望に幾度も挑戦するが残念ながら合格できず、第二志望の中学へ進学することに。 私も中学受験を経験していて、第一志望であった麻布中学に落ち、滑り止めとしていた城北中学になんとか補欠合格した経験を持つ。 その当時の感情を詳しく覚えていないが、強烈に悔しかったり、悲しかった記憶はない。中学受験を失敗だとも思わなかったし、結果を素直に受け入れ、すぐに前を向いていたと思う。 (特に私は暁星小学校に通っていたため、中学受験をしなければ、そのまま暁星中学に上がれる状況にあったにも関わらず。) 今回は初めて親として挑んだ中学受験。 私は娘が中学受験をすると決めた時から、娘には「パパは結果を大事だとは思っていない。中学受験をするまでの過程が何よりも一番大事だ」と伝え続けてきた。 そんな中、私が勝手に期待しているような勉強をしない娘の姿をみて苛立ち、親である私のわがままで娘とぶつかってい...
新【肺炎球菌ワクチン】!
肺炎球菌ワクチンに新しいタイプのものが2024年9月から使用できるようになりました。 詳しく知らない方もいるかと思いますので、簡単にですが肺炎球菌ワクチンについて、書きたいと思います。 (2024年9月6日に更新された『65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方』を参考としています。) ★そもそも肺炎球菌ワクチンは何を目的にしているのか? 小児や高齢者などにおける肺炎リスクを下げることを目的としています。 ★肺炎球菌ワクチンを打てば、肺炎にならないのか? 肺炎の原因は肺炎球菌だけでなく、色々な菌やウイルスが関係しているため、肺炎がすべて防げるわけではありません。 しかし、肺炎の原因菌として、肺炎球菌が占める割合は大きいので肺炎球菌ワクチンを打つことで肺炎予防としての効果があります。 また肺炎球菌だけでも実は90種類以上のタイプに分かれています。そのため、肺炎球菌ワクチンではそのうちのメインとなる複数種類に効果がでるよう作られています。 ★肺炎球菌ワクチンは、いくつ種類があるの? 肺炎球菌ワクチンは大きく分けて、2種類あります。『肺炎球...
緑内障について
最近、緑内障チェックに眼科へ受診しましょうとのCMをしています。 僕自身もあまり詳しくなかったのですが、講演会で緑内障について勉強する機会がありました。 緑内障は、日本人における失明の最大のリスクです。以前までは糖尿病性網膜症が一位でした。 緑内障で失明することが増えた理由としては、日本人の寿命が延び、その結果 緑内障の罹患期間が延びて、最終的に失明する人が増えたともいわれているそうです。 では、失明しないためにどのような対策ができるか? 緑内障は点眼をすることで、進行を抑えることができます。まずはしっかりと診断をつけて、治療を早めに開始する。 また、緑内障の初期は症状が出にくいため、症状がないからといって安心できないです。 このことからも、症状がはっきりわからないうちから定期的なチェックを行い、緑内障を早期発見をすることで、失明のリスクを下げられます。 この講演を聞いて、健康寿命を延ばすためにも、緑内障チェックも欠かさず行わなければならないと感じました。 ...
名古屋の病院で起きた医療問題について
皆さんニュースを見たでしょうか?名古屋にある総合病院で、研修医が誤診をして、16歳の男子高校生が亡くなったという事例がありました。16歳という若い男性が助けられたかもしれないのに亡くなってしまったという痛ましいニュースです。私はこのニュースを見たとき、研修医が誤診したせいで亡くなったという印象を受けました。しかし、実際にこの病院が発表した事例内容の報告書を読んで、個人的に思うことがあったので、フェイスブックに投稿したいと思います。まず、今回の事例で亡くなった原因となった病気のSMA症候群ですが、皆さん聞いたことありますか?たぶん、一般の方はほとんどの方が聞いたことないかと思います。私は消化器外科が専門であり、かつ救急にも多くかかわってきたため、もちろん知っている病気ではありますが、実際に10年以上の経験で数えるほどの患者さんしか救急外来では診たことありません。つまり、そこまでメジャーな病気ではないです。ましてや、専門の医師でなければ、一度も診断したことなくてもおかしくないです。さらに、この病気の難しいところは、血液検査で診断することができなく、画像での診断が重要となりますが、腹痛の腹部...
バリウム検査の歴史
予防医学やがんの早期発見にも重点を置く『かかりつけ医』のクリニックとして、検診の歴史を知ることは大事である。 医学はすごいスピードで発展しているため、新しい知見を深めることも大事であるもわかっていますが。 今回読んだ本は胃がん検診の内容でした。1993年発行であり、30年以上前の本になります。 バリウムでの今も多く胃がん検診が行われていますが、技術の進歩とともに内視鏡検査での胃がん検診が増えてきています。 私自身も、現在はバリウムでの検診よりも、内視鏡検査での検診をお勧めしています。 その理由はYou Tube(https://www.youtube.com/watch?v=boSU0fI9h7E&list=PLjVDPx-pksZLekAdFIW8_Msqv46JMIWVJ&index=10&pp=iAQB)にアップしているの気になる方は見てください。 今回読んだ本は、バリウム検査がどのようにして発明されたかを実際に研究してきた市川平三郎医師が書かれたものです。 一言で感想を書くと とてつもない努力と行動力の上で、日本から『バリウム検査』が発明されたことに感銘...
心臓血管研究所附属病院の連携会に参加してきました!
2024年6月12日に心臓血管研究所の連携会に参加してきました。 六本木にある森ビルの49階で開かれ、参加者も多く、とても活気のある連携会でした。 心研は信頼できる病院であり、当クリニックからもよく紹介させていただいてます。 また名誉院長の澤田準先生と当クリニックの院長の寺下謙三は、昔からお付き合いがあることも一つの理由になっています。 連携会のお話ではさらに専門性を高めつつ、どんな時でも受け入れてくださる体制を整えているとのことであり、心強いです。 あと、今回の連携会で知ったのですが、実は僕自身の大学時代の同級生が、心臓血管外科と不整脈チームにいることが発覚しました。笑 連携会ではお話しすることでもできたので、さらに強固な連携が取れることがわかりました! 心臓のことに関しては、緊急性が高いことも多いため、このような病院と連携が取れることで、僕の診ている患者さんたちもより安心されると思っています。 ...
東京警察病院の連携会に行ってきました!
2024年6月5日、中野にある東京警察病院の連携会に参加してきました。 とても多くの人が来られていて、活気のある会となっていました! 各科の部長先生から警察病院の特徴を伺うことができ、顔のつながる連携がとれ、当クリニックとしても、心強い連携先です。 また、院長である長谷川先生は当クリニックの寺下謙三院長と研修医時代からの仲であり、私自身が小さいころ、虫垂炎(盲腸)の手術をしてもらった先生でもあります。 とても、優しい先生でありながらも頼りになる外科の先生です。 この連携会でも、色々とお話を伺うことができ、大変勉強になりました。 警察病院とも連携を深め、少しでも「かかりつけ医」として皆さんが安心して過ごすことができればと思っています。...
朝診始めます!
スタッフとの話し合いの中、 朝一に診察してほしいというニーズもあるのではないか?という意見がでました。 私は他院で夜間、訪問診療を行っていますが、日中に受診するのが難しいという患者さんが多くいらっしゃいます。 「会社に行く前に診察を受けたい」 「子供を朝一で診察してほしい」 「急に体調が悪くなったので、朝一に診てほしい」 という方がいるかと思います。 そこで、当クリニックでは朝7時から9時までの時間に限り、予約なしでの診療を受け付けることにしました。 早朝診察は2024年6月10日から開始して、月・火・水・金曜日が診療日となります。 ご希望の方はクリニックに電話または直接受診ください。 また受診する際には保険証とお薬手帳を忘れずに持参してください。 ...
「がんと診断されたら最初に読む本」を読んで
SNSで色々な情報を発信している勝俣範之先生が書かれた本を読みました! 色々な情報が飛び交うネットの中で、正しい情報を発信している先生がいるなと前から気になっている先生の本になります。 今回もネット記事を読んでいた時に、実はこの勝俣先生が自分と同じ富山医科薬科大学出身であることに気が付きました。 それでますます興味が出たので、最近出された本をせっかくなのでこの機会に読んでみようと考え、購入。 私自身も「がん」というテーマを掲げながら、診療を行っていく上で、日本の腫瘍内科のパイオニアである先生の考え方はとても興味がありました。 この本自体は医師向けというよりは患者さん向けであり、とても読みやすくなっています。 そして、本当にためになる本だと思いました。 患者さん目線に立ち、「がん」という病気を抱えた時の悩みをしっかりと捉えて、それに対して対策を書かれている本です。 万が一ですが、自分が「がん」になってしまった時、また大切な人が「がん」になった時に、是非とも読んでみることをお勧めします。 ...
『がん』検診受けず後悔
「かかりつけ医」を目指す当クリニックとしては、切っても切り離せない病気が『がん』です。 もともと私は消化器外科医であったため、専門科として『消化器がん』を診てきました。 その中で、もっと早く見つけることができれば助かったのにという思いもあり、現在のクリニックに身を置いてます。 もはや『がん』は国民病と言っても良いでしょう。 よくニュースで聞くとは思いますが、日本人の約半数は生涯で『がん』に罹患します。 もはや他人事ではないです。 それらについて、調査した記事がネットにあったので、もしよければリンクを貼っておくので見てみてください。 https://www.msn.com/ja-jp/health/other/%E3%81%8C%E3%82%93%E7%B5%8C%E9%A8%93%E8%80%85%E3%81%AE%E7%B4%846%E5%89%B2-%E9%A0%BB%E7%B9%81%E3%81%AB%E6%A4%9C%E8%A8%BA%E3%82%92%E5%8F%97%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%A0%E3%81%A3%...
たばこについて
『百害あって一利なし』 そう思っていても止めることができない人が多いのではないでしょうか? タバコを吸わない人から見ると、何で吸うのか理解できないとまで言われる時代です。 お金もかかるし、時間も取られるし、吸う場所はないし、みんなには煙たがられるし、健康には良くないし、、、、 確かになぜ吸うのでしょうか??笑 これには二つの依存が関係していると言われています。 一つは精神的依存。つまり、なんとなく食後に吸わないと気が済まない。仕事で集中するためには吸うのが癖づいている。周りが吸っているから合わせないといけない。などが考えられます。 そして、もう一つが身体的依存。これは薬物としてのニコチンによる依存です。吸わないと、ニコチン濃度が下がっていき、身体的症状(イライラや震えなど)が出てきます。これが原因で依存している場合には長時間タバコを吸わないと症状が出やすいです。 精神的依存の人はどちらかというと環境によっては数日間吸わなくてもなんとかなる人が多いです。 最近、私自身が感じていることなのですが、意外と身体的依存の方よりは精神的依存の方が多いのではないかと感じています。 依存といわれるくら...
心臓画像クリニック(CVIC)
2024年5月14日 世界的にも活躍してる心臓の画像検査に特化したクリニック(CVIC)の理事長である寺島正浩先生にご挨拶してきました。 今までも当クリニックでは心臓が怪しいと思った時にはまず寺島先生にお願いして、検査をしていただいています。 紹介させていただいた患者さんの中の数名はCVICで検査をしたおかげで助かった人もいます! 今回は寺島先生に直接お会いして、それぞれの心臓検査(MRIやCT、エコーなど)の位置付けや特徴について詳しく教えていただけました!特に技術的に難しいMRIでの心臓検査を積極的に行っている施設は国内でも少ないとのことでしたが、臨床的には有意義であり、貴重であることもわかりました。 この知識を生かし、かかりつけ医として、患者さんたちがより安心できるよう、さらに連携を深めていきます。 心臓をしっかり調べてみたい、という方はぜひ当院にお問い合わせの上ご受診ください。ご症状をお聞きし適切な検査をお組みいたします。 ...
ワクチン多すぎ!
こんにちは! このブログでは、気軽に色々なことをUPしていきたいと思っています。 あまり気張って真面目に書くと、更新しづらくなってしまうので、誤字脱字含め、 厳しい突込みはご遠慮ください。笑 今回はタイトルにあるようワクチンの話題についてです。 このところ、帯状疱疹ワクチンやRSウイルスワクチン、さらには肺炎球菌ワクチンやHPVワクチンの 話を伺うことが多く、ここにきて、ワクチンの種類が増えているのを実感しています。 ワクチンの歴史は書きませんが、感染症に対して、人類が持つ最強の医療武器のひとつと言っても過言ではないでしょう。 天然痘撲滅に関しては、まさに人類が勝利した証です。最近では少し麻疹(はしか)の話題もあがりましたね。 予防に力を入れているクリニックとして、メリットのあるワクチンに関しては、積極的に行っていきたいと思っています。 何か疑問に思うことあれば、遠慮なくコメントください! これからもブログをちょこちょこ更新していきます! ...
初ブログ
皆さんこんにちは! Terraファミリークリニック副院長の寺下勇祐です。 このブログでは旬な医学ニュースや一般的な話題などについて、個人的な見解を 気軽に発信出来ていければと思っています。 気になる方はどうぞ見ていただければと思います。...